キミと僕の距離 3

咄嗟に菜々美は圭吾の腕を振り払い、両手で圭吾の肩を掴んで押した。
「なにすんのよ!」
「キス・・・」
圭吾の目には欲望と同じくらいの怯えが見える。菜々美が怒ってしまったのではないかという不安と、高まってしまったどうしようもない性欲が拮抗していた。
「あたしは自分より背の低いヤツとはキスしない。」
はっきり言うと、圭吾は俯いた。
予想外の最初の行動を避けた今となっては、菜々美にとって圭吾は全く恐れる対象ではなかった。体はもちろん、合気道の実力も力だって明らかに菜々美の方が勝っている。それを分かっている菜々美は余裕の表情で圭吾を見ていた。二人の間の距離を保っていた菜々美の腕はもう、下ろされていたが、もう圭吾はそれを縮めてこようとはしない。
「じゃあ、僕の方が背が高くなったら・・・キス・・してくれる?」
俯いたまま圭吾が呟いた。
「はあ?」
菜々美は思わず呆れたような声を出して眉を潜めていた。全く顔をあげない圭吾の長い睫毛が震えている。
「いいよ。」
圭吾がばっと顔を上げた。
「圭吾があたしより背高くなったらキスしたげるわよ。」
「ほんと?」
「ほんとほんと。そうだねーあと、あたしより強くなったらエッチだってしたげる。」
圭吾の目はいっぱいに見開かれたまま、固まってしまって、返事もなかった。
その様子に、菜々美は非常に満足していた。自分の優位さを実感して。ふと、圭吾の顔から下に移った視線が、ジャージの盛り上がっている部分を捉えた。
菜々美は膝を進めて圭吾ににじり寄った。全く動かない圭吾の短パンの盛り上がった部分に手を置いた。
「ななみちゃ・・」
圭吾ばぎょっとして菜々美の顔を見た。彼女は片方だけの口角を上げていた。それは圭吾に命令を下すときのいつもの彼女の表情で、圭吾は条件反射的に菜々美の口が何を言い出すのか、構えていた。
「これってたってるんだよね。」
菜々美の視線は自分の右手の先に注がれたままだった。圭吾の返事を待たずに菜々美ははっきりと言った。
「見せてよ。」
「はっ?!」
いつの間にか菜々美は圭吾の目を見据えていた。圭吾は余りにも驚いたせいで全く動けなかった。
「な・・にいってんの・・」
「このままだとつらいんだよね。おとこって自分でなんかするんでしょ?どんなにするのか教えてよ。」
「駄目だよ。」
「じゃあ、これそのままでどうすんの?」
圭吾の顔を見たまま、圭吾の堅くなった部分に添えられた指に少し力を入れた。


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