キミと僕の距離 4

微かな動きだったが、自分以外に触らせたことのない圭吾には強すぎる刺激だった。
「う・・・」
「圭吾、見せてよ。」
圭吾はこれ以上ないというくらいに悲壮な表情で菜々美を見つめていた。
テレビでは、まだエロアニメが映っていて、卑猥な音声が流れていたが、二人ともさっきまでそれに集中していたことさえも、もう忘れ去っているようだった。少なくとも圭吾にとってはもうそれは何の意味もないBGMだった。
圭吾は心の中で大きく溜息をついた。逆らえるはずはないのだ。菜々美には。
何も言わなくなった圭吾が抵抗をしないと分かったのか、菜々美は短パンのゴムの部分に手をかけた。
「自分でやる。」
圭吾が慌てて後ろに下がりながら立ち上がって短パンを脱いだ。そのまま突っ立っていると、菜々美がもう一度言った。
「はやく見せて。」
圭吾はしばらく躊躇していたが、立ち上がったままというのはさすがに非常に間抜けであることに気付いた。覚悟を決めて、いつも自分でしているときのように胡座をかいてトランクスの前開き部分から自分のものを取り出した。菜々美は息を詰めて圭吾のものを凝視していた。小学校にあがる前なら、一緒にお風呂に入ったこともあったが、もちろんそのときの記憶では圭吾のこの部分は今目の前にあるような形状ではなかった。
さっきのアニメではモザイクのかかっていたそれは菜々美の想像を遥かに超えたグロテスクさで、そんなものが自分よりも華奢な圭吾に付いているなんて、思いつきで圭吾に命令したことを少し後悔しかけていた。
しかし幾分落ち着いてくると、圭吾が恥ずかしさで菜々美の方を全く見られずにいることに気付き、いつもの優越感が蘇ってきた。
向かい合ったまま菜々美は、萎えることなく立ち上がったそこに手を伸ばした。圭吾がびくっとして、菜々美の方を窺っている。
「どうすればいい?」
菜々美は幾分の躊躇いをかなぐり捨てて圭吾のものにそっと触ってみた。ひどく熱っぽい。
「ねえ。」
何も言おうとしない圭吾を睨んだ。圭吾は熱に浮かされたように菜々美の手に自分の手を添えた。
「握って。」
菜々美の指がそこを包むと圭吾は眉を潜めて、何も言わずに彼女の手を包んだ自分の手を上下に動かした。最初の動きで菜々美の手の中のものはまたさらに堅さを増したようで、その変化が不思議で、菜々美は添えられていた圭吾の手が離れていっても、動かし続けた。
「はあ・・・・・」
圭吾が大きく息を吐いたのを聞いて、菜々美は顔を上げて圭吾の表情をことに及んでから初めて確認した。

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