テーマ:私の中にあるもの

私のなかにあるもの 6

「明後日飲み会入ったから晩ご飯いらない。」 と自分の食器を手に、立ち上がった裕二が言った。 「そうなんだ。職場の人らと?」 「うん。明日夜勤だろ?明けなのに飲み会のために出勤だよ。」 裕二はシンクの前に立つ私の脇から食器を流しの中に置くと、「だりいよな。」とシンクにもたれてそのまま私の隣に立った。 「いいじゃん、万全の態勢で飲…
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私の中にあるもの 5

餃子を50個分包み終え、半分は冷凍用の保存袋にきれいに並べてフリージング用にし、残りは乾燥しないようにラップをかけた。ほうれん草ともやしのナムルと中華風卵スープがほぼ完成というときに、玄関の方で鍵を開けドアがきしむ音がした。 「ただいま」 スニーカーを脱ぐと、廊下の突き当たりにあるダイニングキッチンを覗き込んだ。 コンロの前に立っ…
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私の中にあるもの 4

裕二は今日、普通に帰宅するはず、と冷蔵庫にマグネットで張り付けてある勤務表を確かめた。 定時にあがった私は、駅からアパートまでの間にあるスーパーで買い物を済ませ、帰宅するとすぐに料理にとりかかった。時間に余裕のある日はそうそうないから、少々時間がかかり、かつ裕二の好きな餃子が今夜の主菜だ。 料理は嫌いではない。むしろ好きな方といえる…
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私の中にあるもの 3

それから数週間、仕事中にでもその気持ちよさを思い出してしまうほどだった。といっても、何もなしで到達できるほどの想像力はなく、きっかけが必要だった。たまたま購入した文庫本をしばらくは利用していたが、その内、また違った刺激がほしくなってきた。 新たな官能小説を購入しようと考えたが、店頭で買い求めるのは羞恥心から憚られたため、ネット購入にし…
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私の中にあるもの 2

たまたま目に付いて購入した文庫本は恋愛もので、予想外に性描写が濃厚だった。官能小説というほどではないが、「セックスした」とか「寝た」とか「ひとつになった」では済まされない場面が1冊中に数カ所見受けられた。 寝付くまでの数分はベッドに横になって読書することが多く、その日もシャワーを浴び、布団に潜り込むと、買ったばかりの単行本を読み始めた…
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私の中にあるもの 1

私は布団の中で腰を浮かしてスエットと下着をずらし、膝を立てた。 右手を体の真ん中部分にずらし、ゆっくりと割れ目の始まりを上下に撫でる。左手は携帯電話を持ったまま、目は画面に並ぶ文字を追いかけた。 少し力を入れて二つの脹らみを人差し指と中指で揉みほぐすように反復させると次第に私の中心部分が熱くなっていく。 この熱を更に凝縮していくた…
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