テーマ:私の中にあるもの

『私の中にあるもの』について

翔の小説『私の中にあるもの』についてのあとがき(?)みたいなものです。 是非本編も読んでみてください。 こちらからどうぞ→http://moonstone.x.fc2.com/watasi_top.htm ----------------------------------------------------- このお話は翔…
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私の中にあるもの 43

その日曜日は一日をほとんどベッドで過ごす羽目になってしまった。シャワーを浴びるかトイレに行くか以外、ベッドの上から動けずにいたのだ。移動も実際の所、一人で歩くこともままならずないくらい下肢にに力を入れることができずに裕二に抱き上げられて運ばれた。私はまるで病人のように裕二が用意してくれた飲み物や軽食をベッドの上で口にした。 何度も裕二…
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私の中にあるもの 42

頬を温もりで包まれている心地よい中で目が覚めた。裕二が微笑を浮かべて私の顔をじっと見ていた。頬に感じた温もりは裕二の手だった。 「おはよう」 軽く触れるだけのキスと共に声をかけられた。 「おはよ・・」 ベッドで裕二とくっついて眠っていたらしい。私も裕二も何も身に付けていないことを知って、一気に眠る前の行為を思い出した。 現実感…
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私の中にあるもの 41

裕二の手は胸をまさぐりながら、もう片方の手でスリットを撫で回し始めた。 「ん・・・」 舌と唇で塞がれた口から喘ぎ声が染み出る。 裕二の唇が私の口を離れ胸元へと下りていき、胸の先端を捉えた。 「ぁんっー・・・」 無意識に声を出さないように唇を噛みしめていた。 「声聞かせて。」 そのままの位置で裕二が囁いた。息が乳首に当たり微…
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私の中にあるもの 40

粘膜と粘膜が触れ合う密着感と熱さ。全く初めての感覚にあっという間に翻弄されて何も考えられなくなっていた。 なに・・これ?! さっきからの執拗な弄られ方に醒めることなく感じている体はすぐに次の波を迎えていた。 「あーーーーーっ!」 自分の乱れ方を自覚する余裕なかった。何かが溶けだしていって自分と外側の境界線が曖昧になっていく。今ま…
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私の中にあるもの 39 

なんでこんなことになってしまったんだろう。 私が一人でしてたから? 性欲が抑えられないような淫らな女だから? たまらない程の惨めさに頭の中は埋められているはずなのに、さっきから繰り返される同時に与えられる刺激に次第に体が熱を帯び始めていた。 「ふっ・・んー・・・」 声を出さないように唇を噛みしめようとしたが、どうしても息に喘ぎ…
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私の中にあるもの 38

「ゆ・・うじ・・」 どうしよう。 裕二がソファーの上に膝を立ててあがる。ソファーのスプリングが軋む。 私の足首の辺りにまたがって、こちらを見下ろしている。裕二の眼に見据えられて、私は視線を逸らすことさえできず金縛りにあったように固まっていた。 心臓が激しく脈打って苦しい。この苦しさを逃すために息を深く吸い込みたいと思うのにそれさ…
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私の中にあるもの 37

シャワーを浴びてから寝室に戻ると裕二は仰向けでぐっすりと眠っていた。いびきはかいていないが、長いスパンで呼吸している。 やっぱり疲れているんだな。 ベッドにあがり、後から来る私のために灯された豆電球の薄暗い明かりに映し出された裕二の寝顔の上に屈み込む。10センチの距離まで接近しても変わりないのを確認してから、そっと唇を合わせた。 …
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私の中にあるもの 36

洗い物を終えて、リビングのソファーに腰を下ろした。私が洗い物をしている間に裕二がリビングを片づけてくれたらしく、さっきまでの雑然とした散らかり具合が元通りになっている。テーブルの上もビールの滴やソースの油分が綺麗に拭き取られて表面の光沢が気持ちいい。 こうしてテレビもつけないままでいると、さっきまでの喧噪が嘘のようだった。 裕二はシ…
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私の中にあるもの 35

なに挙動不審になってるんだろう。 私が頭の中でこのようなことを考えているとは誰も気づきはしないのに。 コーヒーメーカーの水タンクを確認すると水は底の角に少し残留しているだけになっていた。 そういえば、ひとりエッチについて思い悩んでいたとき、不思議と裕二がしているかどうかについては気にならなかった。私にとって女性のひとりエッチは十分…
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私の中にあるもの 34

コーヒーメーカーからこぽこぽと音がして芳ばしい珈琲の香りが充満してきた。コーヒーカップを取り出すために食器棚を開けた。コーヒーの用意といっても豆を挽くわけでもなく宏美に手伝ってもらう程のことはない。宏美はテーブルにもたれるように立ってさっき冷蔵庫から取り出してお盆の上に並べたデザートのムースを眺めていた。 「裕二さんと神崎さんはほんと…
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私の中にあるもの 33

「そうなの?」 宏美も身を乗り出してきた。 「裕二はさ、どんなに酔って寝ぼけててもほぼ完璧に記憶あるんだよ。たぶん俺らの前で理絵ちゃんに抱きついちゃったの今んなって後悔してるんじゃない?」 「へえ、裕二さんってかわいい!」 「お前が言うなよ。」 確かに裕二は人前で私と触れ合うことをしない。だから今日の昼間にスーパーで手を繋がれ…
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私の中にあるもの 32

テレビを注視していた二人もこちらの様子に気付いて、高瀬はにやにやしながら「おうおう」と冷やかしの声をあげ、宏美も最初こそびっくりしていたようだが、高瀬に合わせるような表情になっている。 「もうっ!裕二!」 恥ずかしさが込み上げてきて、裕二の体を引き離そうとするが、完全に酔いが回ってしまったようでもたれかかったまま動かせなくなった。 …
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私の中にあるもの 31

パスタパンを強火にかけると、下げてきたグラスや食器を洗い始めた。リビングとキッチンの間には開き戸があったが、部屋を広く使うために入居時から取っ払ってあり、蛇口からの水音に消されることなく3人の話し声やテレビの音声が耳に入ってきた。宏美が持って行った缶の中にCMされている新発売のチューハイがあったらしく、そのCMを唯一見たことのあるらしい…
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私の中にあるもの 30

「いやーん!」 「すごすぎる!!」 料理を運んでいくたびにあがる歓声。 約束の時間に少し遅れて高瀬と宏美が赤と白のワインをそれぞれ1本ずつとその他にもかなりの量のアルコール類を重そうに抱えてやって来た。 密かに心配していたのだが、全く杞憂に終わるほどの二人のテンションに苦笑してしまう。もちろん二人の性格からして双方の関係が危機に…
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私の中にあるもの 29

帰宅してすぐに料理にとりかかる。裕二は購入してきた物の内すぐには使わない物を冷蔵庫や戸棚に入れていた。 帰りの車の中で組み立てた手順をもう一度なぞりつつ、角煮を作るために圧力鍋を取り出す。ふと背後に気配を感じて振り返ると、すぐそこに裕二が立っていた。 「うひゃっ!」 驚いて妙な声を上げてしまったのを誤魔化すつもりですぐに問いかけた…
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私の中にあるもの 28

「なんか久しぶりだな。」 さっきまで私が考えていたこととほぼ同じ言葉だったが、裕二の言葉が休日に一緒に過ごすことを指しているのか、それとも繋がれた手を指しているのか分からなくて曖昧な返事になってしまう。 「最近忙しかったからなあ。」 どうも手を繋いでいることではなかったらしい。思い返してみると、裕二も私も人前でベタベタするのは好ま…
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私の中にあるもの 27

毎日のように目にするウェブ内の世界では女性がそういう行為をすることは従来私が考えていたほど特異な事ではなかった。もちろんウェブ上の情報は必ずしも事実ではないことは分かっていたが、日常的にその世界に触れていると次第に自分の価値観も浸食されていた。 その上、双方合意の上で成り立っている行為よりも、少々無理矢理めいた行為やソフトなSMを含ん…
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私の中にあるもの 26

土曜日の朝、裕二は夜勤明けで私と入れ違いにベッドに入ってきた。 宏美と公園で昼食を取った日のように快晴という訳ではなかったが、朝からいい天気でベランダに出ると暖かい風が髪を揺らした。 洗濯物を干してから、なるべく音を立てないようにリビングとキッチンを普段より念入りに掃除した。入念にといっても狭い部屋の掃除はすぐに終わってしまう。 …
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私の中にあるもの 25

翌日は晴れ渡った空に誘われてお昼は川沿いの公園で食べることにした。私は自分で用意したお弁当、宏美はデリバリのお弁当を手にベンチとテーブルが屋根の下に設置されたスペースを陣取った。 仰ぎ見るとその先には全く雲がなかった。 私のお弁当を遠慮なしに覗き込んだ宏美は一人頷きながら言った。 「土曜日のご飯が楽しみー。」 「ご飯じゃなくてお…
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私の中にあるもの 24

「いくよ。」 私の膝裏を抱えて、裕二は激しく突き上げてきた。軽い痛みから気を逸らすために私は裕二の顔を見つめていた。何かを堪えるように眉を潜め、少し開いた唇からはと荒い息に混じって「くっ・・・」と声が漏れてきた。 あの違和感を感じた夜から数えて裕二とのセックスは今夜で3回目だった。あの夜以来、裕二の仕草には特におかしなところはなく、…
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私の中にあるもの 23

「ああ・・・」 つい出てしまった声に一人で恥ずかしがるのは、いつもひとりエッチを終えた後だ。今も私は快感の波が引いていくと共に取り戻される冷静な自分が客観的になるほど、さっきまでの自分の行為がみっともないものに思えて仕方なかった。 ずらしていた下着とスエットを元に戻し、今夜は自分の液を指にとってクリトリスを弄ってしまったことを思い、…
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私の中にあるもの 22

私はこれまで自身を性欲の強い人間だと感じたことはなく、むしろ淡泊な方だと思っていた。 セックスに関しても、相手の感覚に照準を合わせるものと思っていたから、自分の快楽を考えたことはなかった。 男の人は前戯とか後始末とかを面倒がるものだという認識していたが、そんな風に私が考えるようになったのは、裕二の前につきあっていた彼氏との関係にあっ…
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私の中にあるもの 20

体を離すと裕二はゴムの後始末をして、寝そべったままの私の秘部をティッシュで拭おうとした。 「あっ自分でやるよ。」 慌てて体を起こす。 「そうか?」 一瞬表情が暗くなったが、伸ばした私の手にティッシュを渡すと、トランクスとスエットのズボンを履いて寝室を出ていった。 パジャマを着た私が洗面所で手を洗って出ていくと、グラスを片手に裕…
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私の中にあるもの 19

裕二が振り返りベッドに膝を付き、こちらににじり寄ってくる。 横座りの私の背中に手を回してキスしながら、ゆっくり押し倒す。軽く舌を絡ませながら、太股に手が添えられて上に持ち上げられると、裕二のそこが私のぬかるみに当てられた。条件反射で体に力が入ってしまう。 ゆっくりと挿入されているのに、痛みがあった。指での愛撫や、フェラの間に潤ってい…
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私の中にあるもの 18

裕二のそこを天辺から唇で覆っていき、同時に根元をやんわり握る。 裕二の性器はたぶん普通より少し大きめなんじゃないかと思う。それまでの私の少ない経験と比較してのことだから、全く客観性はないが、少なくとも、これまで交わった男の人の中では一番大きかった。 そのため、全部を咥内に含ませて長時間動くことは耐えられなかったから、上半分を口で、下…
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私の中にあるもの 17

「あんっ・・・やっ・・・」 弱い刺激につい声が漏れ、手の動きが止まってしまう。裕二は私の頭を抱き寄せて荒々しくキスをした。ねじ込まれる舌を受け止めると彼の高ぶりも伝わってくる。 陰核への刺激が次第に強まってきて、その度に腹部の奥に熱が凝縮されていく。その凝縮された熱の部分に差し込まれた指も次第に奥へと進められ、その動きはクリトリスへ…
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私の中にあるもの 16

ベッドに寝転がって本を読んでいると、裕二が布団に入ってきた。 「まだ寝ない?」 裕二は私の方に体を向けて寝そべっていた。生返事をしながら、時計を見ると11時を回ったところだった。入浴で暖まった裕二の体から暖気とボディーシャンプー類の爽やかな匂いが漂ってきた。「寝よっかな」 私は本を閉じると立ち上がって電灯のスイッチを切った。 布…
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私の中にあるもの 15

その日は私も裕二も早い帰宅で、朝から煮込んでおいた肉じゃがが主菜の夕食を一緒に食べた。 裕二にしては遅い箸運びにまだ酔いが残っているのかと尋ねると、 「昨日は飲み過ぎた。」 と決まり悪そうに答えた。 「どれくらい飲んだの?」 「生中2杯の後に焼酎4、5杯・・かな。最後の方あんま覚えてない。」 一般的には全く飲み過ぎとは言えな…
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私の中にあるもの 7

「うん、夜勤だから夕食のことをね」 「千崎さんってまめですよね、昼も作ってあげてるんでしょ?」 と体をこちらに寄せて声を潜めた。 「大したことないわよ。自分のお弁当のついでだもの。」 「いやいや、お弁当がついででしょ?冷凍庫にいっぱいおかずのストックしてるって、高瀬さんから聞きましたよ。」 高瀬は裕二の友達で宏美の彼氏でもある…
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