テーマ:視線の向こう側

視線の向こう側 3

トイレを出て、原田に会費を渡して店の外に出ると、もう連中はカラオケ店に移動しかけていた。少し先を行く先頭集団に彼女の姿がないことを確認すると、すぐ近くを歩いていた先程の店で原田の隣に座っていた女に山川さんのことを聞いた。 「あー、ナツね、実家だから遅くなるのはまずいからって帰っちゃったわ。」 山川さんの下の名前ってなつって言うんだ。…
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視線の向こう側 2

「どうぞ」 「あ、すみません。」 デザートの杏仁豆腐が並べられ始めた。再奥に位置する俺の分は隣の席の彼女が置いてくれた。 こちらのはやる気持ちとは逆に彼女の態度は最初とあまり変わらない。同じ年齢だと分かってからも敬語のままで、そうなると俺の方も、さすがに敬語ではなかったが、それ以上に態度を崩すことはできなかった。黙りがちな俺たち二…
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視線の向こう側 1

一応短編。3回で終了する予定です。 初の男性一人称です。 :::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::: あの人、だよな? 俺は隣に座っている彼女の横顔を見下ろしていた。 あれからこちらを全く見ない彼女の顔を正面から見ることはもうできなかった。 約束の…
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